2021年が幕を明けました。
新年明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月をお迎えでしょうか?
私は夫の実家が同じ県内ということで大晦日に帰省し、年を越しました。
「静かな年末年始を」と県境をまたぐ帰省を控えることが推奨される中、故郷の家族と過ごすお正月を断念した方も多かったと思います。
それだけに、いつもと変わらない時間を過ごせることがどれだけ特別で幸せなことか…。しみじみ感じ、元気いっぱいの義母の笑顔に、いつも以上に愛おしさを感じています。
さて、ウェブメディア「かごじょプレス」を始めて半年が経ちました。
これまで紙の世界で10年以上やってきた私にとって、ウェブの世界は文字数制限がなく、自分の伝えたいことを自由に伝えられる世界。最初はそう思い、大海原に小さな船を浮かべ、意気揚々と漕ぎ出した気分でした。
でも漕ぎ始めて、はたと気づきます。
ウェブの世界で発信するということは、わずか一滴の雫を大海原に垂らすようなもの。
ウェブの世界こそ、伝えるテーマを吟味し、選び抜いた言葉でシンプルに伝えることが大切なのだと気づいてからは、そのハードルの高さにあたふたするばかりでした。
ありがたいことに、取材のご協力のお願いに、ほとんどの方が快諾してくださいました。そして実際にお会いして話を聞き始めると、驚くほど胸のうちをありのままに話してくださり、「うわあ、そうだったんですか。それで…」と話に引き込まれることばかり。
かけがえのない物語をいい形で伝えたいと思えば思うほど、袋小路に迷い込むことも度々でしたが、編集者冥利に尽きる本当に幸せな一年となりました。
そしていよいよ2年目。
私がひそかに師匠と仰ぎ、憧れる方に一歩でも近づけるよう、本質をシンプルに伝える術を身につけながら、少しずつ大海原を肩の力を抜いて漕ぎ進められる日が増えるといいな、と思っています。
そこで今年のテーマを「MOZE」としました。
「MOZE」とは鹿児島弁で「可愛い」の意味。
私たちって、愛らしいものに出会うと自然と笑顔になれますよね。
鹿児島のあらゆる分野で活躍する魅力的な方々の愛らしい一面を伝えていければ…。そして見て聞いて食べて笑顔になれる「MOZE」なるものを見つけ、楽しく伝えていきたいと思っています。
2021年版「かごじょプレス〜MOZE〜」
どうぞよろしくお願いいたします。