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サプライズが大の苦手だったけれど…

上の写真は、7年前の誕生日に子どもたちがプレゼントしてくれたメッセージボード。

その日はちょうど仕事の締め切りと重なってしまい、帰宅したのは深夜。「誕生日を一緒にお祝いできなかったから」と子ども二人が寝る前にせっせと準備し、テーブルに置いたらしいのです。

元々あまのじゃくな私は、自分が知らないところで進められたサプライズが大の苦手。

だからこれまでも「母の日とか、何にもしなくていいからね」と先手を打ち、子どもたちが母の日にメッセージカードも花束も準備しないよう手配してきたほどでした。

でもそんな私でも、疲れて帰宅した時、テーブルにポツンと置かれていた手づくりのボードは心にじ〜んと染み入るほど、うれしかった!

「45歳にびっくりマーク、2つも要らないんだけど…」とつっこみつつも、似顔絵を一生懸命描いてくれたんだろうな。ボードが立つようにあれこれ考えた末、割り箸を後ろに貼り付けたのかな…。

二人の姿が目に浮かび、「サプライズされるのも案外悪くないのかも…」。初めてそう思えた瞬間でした。

毎日を誕生日の気分で過ごせたら

サプライズがあってもなくても、いくつになっても、一年に一度の誕生日は特別な日。自分の誕生日の朝は世界が違って見えるほど、特別な気分でシャキッと目覚められるから不思議です。

そして最近思うのが、同じことの繰り返しと思いがちな毎日も「今日も新しい誕生日」。そう思って目覚め、特別な気持ちで過ごせたなら、いつもの日常がもっと色鮮やかになるはず、ということ。

今日一日は二度とやってこない一日。
四字熟語に例えるなら「一日一生」。

比叡山延暦寺の僧侶として7年の年月をかけて延べ4万kmを歩く「千日回峰行」を2度行った酒井雄哉さんは、「一日を一生のように生きよ。明日はまた新しい人生」と「一日一生」を唱えました。

毎日を誕生日の気分で過ごすことも、「一日一生」にどこかつながるのかもしれません。

今日から新しい1週間。

梅雨で湿気の多いじめじめした日が続きそうですが、「今日はきっと特別な一日になるはず」と自分にエールを送りながら過ごしていきたいですね。

今日も素敵な一日になりますように…。

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