スパイス好きの私にとって、県内各地の物産館は魅惑のスポット。そのエリアでしか買えないスパイスも並んでいるので、必ずチェックするようにしています。
先日、霧島市の「日当山せごどん村」で見つけたのは「鹿児島方言 塩アラカルト」。
1本15gのアレンジ塩が10本セットになっていて、味もオーソドックスな「おむすび塩」から「トマト塩」「わさび塩」「カレー塩」までいろいろ。
全国の観光地でもミニボトルの塩アラカルトは人気ですが、かごしま弁が一本一本に書かれているので、鹿児島県民でも楽しめるかも…と購入しました。
パッケージはこんな感じで540円。
「むぜ」=かわいい
「おやっとさぁ」=おつかれさま
「きばいやんせ」=がんばってね
概ね知られているかごしま弁が並んでいます。
でも10種類の中で、息子が2人とも「聞いたこともないし、意味も分からない」、私も知ってはいたけど「大人になってからほとんど耳にしないなあ…」と感じたのが、「てんがらもん」です。
「てんがらもん」とは「おりこうさん」。
諸説ありますが、「天からの子」「天からの授かり者」から「てんがらもん」になったよう。そういえば子どもの頃、祖母が「本当に感心だねぇ」と褒める時、「まこて、てんがらもんじゃねぇ」と言っていたことを思い出しました。
その昔、子どもを愛しく思い、褒める時に使っていた「てんがらもん」。
こんなに響きがよくて、語源もよい方言なのに、今では聞いたこともなければ使ったこともないってもったいないですよね。
せめて、次の世代が聞き覚えのあるかごしま弁の一つになるためにも、私たち世代が日頃の暮らしの中でもっと方言を織り交ぜて使っていくことが必要なのかも…。
ボトルを並べ、まるでミニチュアの世界を作っている気分に浸りながら、そんなことを思いました。
「子どもはみんな、てんがらもん!」
よし、今日から使っていきましょうか。