コロナ禍の中、インコを飼い始めて「家族の笑顔が増えました!」

コロナ禍の中でペットを飼う人が増えていますが、鹿児島市吉野町に暮らす久保里恵さんもそんな一人。

小学5年生の娘・芽希(いぶき)ちゃんのためにセキセイインコを飼い始めました。

久保家にやってきたのは、おしゃべりが大好きで人懐っこいオスのきいちゃん。

実は、久保さんがインコを飼うことを決めたのは、今年3月、小学校が休校になって2週間後のことでした。

「学校に行けない、友達にも会ってはいけない、近くの公園で遊んでもダメ。家にずっと閉じこもる生活が突然始まったので、娘の表情が日に日に暗くなっていったんです」

「しかも『パパとママは仕事で外に出れるけど、私はどこにも行けないんだよ』とちょっとしたことでもイライラし始めたので、これは何か手を打たなきゃ、と動き出しました」

以前、芽希ちゃんが「インコを飼いたい」と言っていたことを思い出した久保さん。早速、家族で鳥獣店に出かけ、セキセイインコを4000円で購入しました。

インコが家族の仲間入り

こうして始まったインコとの暮らし。

「それまでは家で一人ぼっちだったから暇な時間がつまらなかったけど、きいちゃんがいることで楽しくなったし、なついてくれるのがうれしかった」と芽希ちゃん。

きいちゃんのお世話をするうち、少しずつ元気を取り戻していきました。

久保さん自身も、ペットの癒やす力を実感したそう。

「インコはおしゃべりしてくれるし、うんうん、と話を聞いてくれるので、私も癒やされてます。しかも散歩しなくていいのがいいんですよね。コロナ禍だと散歩も気がひけるので、インコを飼って本当によかったです」

確かに、コロナ禍で外出を控えている高齢者や毎日の散歩が難しい人、ペットを飼いたいけれど、マンション暮らしで犬や猫が飼えない人にも、インコは救世主になりそうですね。

そして二人の話を聞きながら、私がすごいな、と感じたのは、久保さんの素早い行動力。

休校という急な環境の変化で芽希ちゃんの表情が曇り始めたことを見逃さず、母親としてできることを考えてすぐに行動するって、なかなかできないもの。

だからこそ、すぐに笑顔を取り戻すことにつながったんだと思います。

飼い始めて半年あまり、今ではきいちゃんが家族の真ん中にいる生活が当たり前になった久保さん一家。

あまりに楽しそうな様子に、私まで「一度飼ってみたいなあ」とインコ熱急上昇の今日この頃です。