今日、1月7日は七草。
七草といえば「七草粥」ですが、皆さんの家庭でも食べました?
わが家では七草粥は母の味。
母が前日に具材を仕込み、早朝から作ってくれた七草粥を食べながら「今年のお正月もそろそろ終わりだね」と語り合い、心も体も通常モードに切り替えるのが恒例になっています。
春の七草は「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の7種。
もちろん、わが家の七草粥にも春の七草が入っていますが、具材が七草だけではないのが大きな特徴。
人参・白菜・里芋・大根・ゴボウ・豆もやし・シイタケ・昆布、さらにはお餅も入っているので、具だくさんのとろ〜り食感なんです。
お雑煮のように七草粥も全国各地でご当地感が色濃く出ますが、鹿児島ではわが家のように具だくさんが主流。それはきっと家庭だけで食べるのではなく、「七草祝い」で七つの子に振る舞う目的があったことも関係しているのかも…と思っています。
鹿児島特有の「七草祝い」
実はこの写真、私が7歳になる年の1月7日に撮影したもの。
鹿児島では数え歳で7歳の子どもが七草の日に晴れ着を着て神社にお参りし、その後、親戚や近所の家を7軒訪問。それぞれの家で作られた七草粥を持参したお重やお碗に入れてもらい、持ち帰っていただく「七草祝い」という儀礼があります。
当時、7軒の家を回りながら「七草粥って家によって味も具材も微妙に違うんだ…」と子どもながらに思ったものでした。
「七草祝い」は江戸時代から続く伝統的な儀式で鹿児島特有といわれますが、縁起のいい七草粥を「七」にちなんで7軒もらい歩くって粋ですよね。
残念ながら近年では7軒もらい歩くことが難しく、神社参りだけで終わる家庭がほとんど。
それでも七草祝いで七草粥を振る舞う風習が長く続いたからこそ、鹿児島の七草粥は具材豊富。そして祖母から母、母から娘へとそれぞれの家庭で味が受け継がれたのだと思います。
具だくさん七草粥レシピ
それでは母直伝、七草粥レシピを紹介します(材料は一升炊きの炊飯器の場合)。
春の七草:10g
人参・白菜・里芋・大根・ゴボウ・豆もやし・シイタケ・昆布:各40g
だし汁:1200cc 餅:好みで適量
酒・みりん:各大さじ1
薄口しょうゆ:40cc 塩:少々
- 具材は食べやすいよう、小さめに切る
- 炊飯器にといだ米とだし汁を入れ、その上に七草以外の具材を載せ、おかゆメニューで炊く
- 炊き上がったら、2cm角の焼き餅を適量加えてお粥に混ぜ込み、餅をとろける状態にするため、5分ほど炊飯モードにする
- 仕上げに、七草を混ぜ込めば出き来がり!
緊急事態宣言が1都3県に発令される今日、願いを込めていただきたいものです。