6月末に「かごじょプレス」で紹介した、カービングアーティストの竹田ひろ美さん。ナイフ1本で創るカービングの魅力を伝えましたが、竹田さんが「最近、多くの刺激をもらっているの」と話してくれたのが、女子高校生2人の存在でした。
「彼女たちの才能がすごいんです。一生懸命練習して才能を開花させていく姿を見ると、私ももっと技術を磨いて難しい技を彼女たちに教えてあげたい、と励みになります」
その女子高校生2人がスイカのカービングを初披露する、と竹田さんから聞き、早速出かけてきました。
竹田さんのストーリーはこちらをチェック!
⇨豊かなアイデアでカービングの世界に新風
スイカがアートになる瞬間!
8月1日、霧島市のカフェ「らくしゅみ ゆじゅ」で行われた「カービング体験・見学会」。カフェの一角にあるスタジオで、大きなスイカを前にカービング初披露、スタートです。
披露するのは鹿屋市在住の2人の女子高校生。
手前が高校1年の上園みのりさん。
奥が高校3年の馬場真衣さん。
馬場真衣さんはカービングを学び始めてまだ半年なのに、わずか30分で薔薇をイメージした作品を完成させました(中央は竹田さん)。
竹田さん曰く、「途中でスイカの一部が割れるというアクシデントが起きたのに、それも見事にクリア。真衣ちゃんは空間認識能力が高く、半年でこれだけの技術を身につけるってすごいんです」。
こちらはカービングを習い始めて3年になる上園みのりさんの作品。1時間かけてダリアをイメージした作品を完成させました。
「みのりちゃんはスイカの白い部分の透明感をうまく引き出し、美しさが際立つ作品に仕上げています。グラデーションの使い方が見事ですよね」と竹田さん。
なるほど…。スイカは緑・白・赤の3色だと思っていたけれど、カービングの技術で淡いグラデーションと透明感が生まれるんですね。
こちらがスイカカービング三部作。中央は竹田さんがこの日の朝、1時間半かけて仕上げた作品です。
みのりさんも真衣さんも初披露を終えて、まぶしいほどの笑顔です。
2人の将来の夢はカービングアーティスト。
竹田さんがタイでカービングの奥深さに魅了され、ひたすら技を磨き続けたように、2人も「将来、大好きなカービングを仕事にしたい」と日々技を磨いています。
高校生の段階で「この道を極めたい」と心から思えるものに巡り合えるって幸せですよね。
ぜひ頑張って!
ピクルスも商品化に向けて着々
今回、イベントでは竹田さんが下平真紀さんと一緒に進めているピクルス事業の試作品もお披露目されました。
「ほりんピックルス」。商品名もパッケージも決定し、今後は2か月後の発売に向けて就労支援施設で本格的な製造に入るそう。
発売が始まったら改めて紹介します。
お楽しみに!