「せっかちさん」も憧れる丁寧な暮らし

今日から9月ですね。

今年はコロナ禍の中で特別な春、特別な夏…とずっと特別続き。これからやってくる秋も相変わらずマスク着用で緊張が続き、のんびり秋を楽しむというわけにはいかないようです。

もちろん、のんびり…といっても、行動や思考のスピードは人それぞれ。

女性は大きく分けて「せっかちさん」と「のんびり屋さん」の二つに分類されますが、

「せっかちさん」と「のんびり屋さん」、
あなたはどちらですか?

「せっかちさん」の苦手な家事

私は圧倒的に「せっかちさん」。

飽きっぽくて、ぼ〜っとしているのが苦手で、あれもこれもと手を出し、「どうしてそんなに生き急いでいるの?」と言われるタイプです。

なんとなく、行動パターンが同じような人に会った時、「もしかして周りから『生き急いでる』って言われません?」と聞くと、たいてい「ある、ある!」とうなづく人がほとんど。その質問一つで、「せっかちさん同盟」を結べることもしばしばです。

そんなせっかちさんの苦手な家事は、洗濯物を干すこと。

朝干して夕方取り込む時間がもったいない…。

「ドラム式洗濯乾燥機で乾燥まですれば、干す手間も取り込む手間も省けるし、仕上がりもふわふわだし…」と夜、スグレモノ家電に頼る生活が当たり前でした。

嫌いな家事が好きに変わる?

ところが、この数か月、あんなに苦手だった洗濯物を干すことが楽しみになってきたんです。

空を眺めながら洗濯物を干す瞬間に「朝」を感じ、特にタオルを干すと心がシャキッとなる。

「洗濯物を干す時間が一日の中で一番幸せ」と話していた友人はこの心境だったんだ、と分かってきた感じです。

なぜ、嫌いだった家事が好きに変わり始めたのか、あれこれ考えてみて気づきました。

朝食の準備をして子どもたちを送り出し、身支度をしたら慌てて出勤、というスケジュールの中に洗濯物を干す時間を入れ込めなかっただけ。

自分はズボラでせっかちだし…と思い込んでいたけれど、時間がない時、丁寧な暮らしを楽しむ心の余裕などないわけです。

しかも、ワークライフバランスといっても、仕事が中心の場合、仕事やプライベートの時間を確保するため、家事(暮らし)の時間をいかに減らせるかにこだわってしまいがちでした。

でも本来は働くために暮らすのではなく、暮らしを豊かにするために働くもの。

家事(暮らし)を中心にしたライフワークバランスの方が心豊かな時間が増えることも、50代にしてようやく気づけました。

コンタクトレンズが半欠け?

とはいえ、丁寧な暮らしができ始めてきたと思っていたら、せっかちさん熱が再燃。

夜、コンタクトレンズを外す時、適当にちゃちゃっと急いだら、外したレンズが半分欠けてしまったんです。

コンタクトレンズを着けるようになって40年。破けた半欠けのンタクトレンズが目に入ったまま、というのは前代未聞です。

「やばい、このままレンズが取れなかったら、左目が大変なことになる…」とさすがに焦り、目の中の半欠けレンズと格闘すること15分。

ようやく、半欠けのレンズがぽろっと飛び出てくれたおかげで、病院に行かずに済みました。もちろん、目は真っ赤。

「丁寧な暮らし」への道のり、まだまだ半ばのようです。