このところ、週末になると日置市東市来町の東峯さんのサツマイモ畑に通い、サツマイモ栽培のノウハウを教えてもらいながら農作業をしています。
こちらは東峯さんの畑を上空から見た写真。サツマイモ畑を上から眺めると、まるでアートのようですよね。
黒いラインが畝。高めの畝を作り、黒いビニールマルチを張るところまでは機械を使って行われます。
そして、苗の植え付けからが手伝い人の出番。スティックを苗に絡めながら、ザクッと斜めに植えていきます。
お米の場合、今や田植え機での機械植えが当たり前ですが、サツマイモの場合、よほど面積の広い大規模農場でなければ、今も一本一本手植えしていくのが一般的なんだそう。
というのも、こちらが左から紅はるか、シルクスイート、安納芋の苗。
農家さんが種芋から育てた苗だけあって見事な苗ですが、長さ30cmほどで葉も茎の伸び方も個性的な苗を地中深く植え付けていくのは結構技が必要なんです。
私も苗の植え付けを本格的にやるまでは「サツマイモの苗も機械で植えられたらいいのに…」と安易に考えていましたが、実際にやってみると簡単に機械化できない作業なんだと納得しました。
それにしても、7万㎡の畑に植える苗は、なんと14万本!
これだけの数の苗を一本一本手植えしていくのはかなりの時間と気力、体力が必要で、東峯さんの畑では3月下旬から6月中旬にかけて畝立てと苗植えが繰り返されます。
しかも近年はサツマイモ基腐病対策として土壌の改良・消毒、苗の消毒諸々が加わったと聞けば、サツマイモが収穫されるまでの道のりは想像していた以上に長いんだ!と痛感。
一個のサツマイモの重みを感じる毎日です。
焼き芋のことを楽しく学べる一冊
苗の植え付けをするようになって、サツマイモに関する本をあれこれ読むようになりました。
そんな中、焼き芋の魅力を楽しく学べる一冊がこちら、日本いも類研究会が企画編集した「焼きいもが、好き!」。
「サツマイモは煮たり蒸したりするより、焼くとなぜ甘くなるの?」
「焼き芋は栄養的にどんな点が優れているの?」
などなど、今までざっくりとしか知らなかった焼き芋の豆知識が満載。
サツマイモの栽培の手順も紹介してあるので、「そうそう、この植え方!」とうなずきたくなることも多く、これ一冊でサツマイモのことも焼き芋のこともぐんと理解が深まります。
しかも読んでいると焼き芋が無性に食べたくなり、サツマイモを買いに何度もスーパーに走るほど。
焼き芋愛をさらに高めたい方にもオススメの一冊です。
さあ、6月に入り、苗植えした畑では順調にサツマイモの葉が茂ってきました。
地中でぷっくりおいしいお芋が育ちますようにー。そう願いつつ、私も焼き芋の知識をコツコツ蓄えながら、秋に収穫できる日を楽しみに待ちたいと思います。
どんなお芋ができるか、どうぞお楽しみに!