蓄電池に養生テープ…台風10号で知る「素振り」の大切さ

特別警報級の勢力、しかも九州にとって最悪のコースを進むと予想された台風10号。

九州に暮らす誰もがこれまでにないほど備え、身構えた数日間でしたね。

鹿児島でも台風接近3日前にはホームセンターから「養生テープ」が消え、2日前にはスーパーから「水」がなくなりました。

私も大慌てで防災グッズや食料品を購入し、「車も避難させなきゃ」と初めて有料の屋内駐車場に車を避難させるなど、てんやわんや。

鹿児島に暮らして半世紀あまり。こんなに気合いを入れて備えたのは初めてでした。

確かに、台風10号の勢力はすさまじかった!

9月6日の午後から鹿児島県本土が暴風域に入り、午後9時頃、鹿児島市は最接近。

わが家は鉄筋コンクリート建てのマンションですが、窓ガラスが突風のたびにバタバタと音を立て、「うわあ、これが史上最大級の台風の威力…」と怯えていると、たちまち停電。

それから6時間ほど停電が続きました。

9月7日朝には、風雨も落ち着きましたが、台風が去った8日の今なお、停電しているエリアが多くあります。

でも九州が一つになり、危機感を持って備えたからこそ、甚大な被害を避けることができたのは確か。

「防災に『空振り』はありません。
『素振り』と捉えましょう」

とは夫が防災シンポジウムで聞いた話だそう。

備えを頑張りすぎると何事もなく過ぎた時、「空振りして無駄だった…」と気持ちが萎えてしまいがちですが、一つひとつの備えを本気の「素振り」と捉えれば、無駄とは感じず、次への課題が見つかるものですよね。

私も今回の素振りで防災グッズの課題が見つかったので、3つほど紹介します。

常備しておきたい「養生テープ」

養生テープ

今回、窓に初めて貼った養生テープ。

貼ってみると、幾何学模様が意外に楽しいんだと発見!

ただ今回は動き出しが遅く、ホームセンターではすでに品切れだったため、お裾分けしてもらった養生テープで急場を凌ぎました。

昨年の台風19号あたりから窓ガラスが割れた際の飛散防止グッズとして注目されるようになった養生テープ。次の台風に備えて、平常時の段階で買っておくのがよさそうです。

大急ぎで20ℓの「水」を確保

財宝温泉

養生テープに次いで商品棚から消えたのが、水のペットボトル。

そのため、急きょ通販で購入したのが、20ℓの財宝温泉水でした。

停電になっても飲み水は確保できると一安心。

でもペットボトルなら冷凍庫で凍らせておくことで停電時に保冷剤としても使えるため、次回は2ℓのペットボトルの水も数本常備しておこうと思います。

高価、だけど心強い「蓄電池」

蓄電池

そして今回、急きょ購入したのが「蓄電池」。

停電時にLEDライトとして使え、スマホやパソコンの充電にも使えるということで、台風直撃2日前に通販で購入しました。

ポータブル電源「FACE8」の価格は29,980円と結構なお値段。

でも実際、停電になり、どれほど続くか分からない状況の中、あるだけで心強い存在でした。

ただ、停電が始まった日曜の夜9時過ぎは楽しみにしていた「半沢直樹」の生放送の最中。番組を見るために蓄電池を使いたくなったんですが、そこはぐっと我慢。

停電が6時間で終わることが分かっていれば使ったんですけどね…。

まあ、蓄電池をいつ使うかは悩みどころですが、あるだけで頼りになる防災グッズ。

使わずに済むことを祈りつつ、次回はもっと早めに備えていこうと思います。