鹿児島市宇宿の街で週末限定の軒先焼き芋店「かまどやきいもホップ」を始めて2か月。
インスタでお店の存在を知って来店する方が圧倒的に多いのですが、偶然「やきいも」ののぼりを見つけて飛び込んでこられる方も多く、若い方から年配の方まで幅広い年代の方が足を運んでくださるようになりました。
焼き芋をお渡しするまでの時間は私にとって至福のひととき。「どこからいらっしゃったんですか?」という質問を皮切りに会話が始まると、青空マルシェのような開放的な雰囲気のおかげでしょうか。自然な流れでおしゃべりが弾み始めます。
例えば、先日鹿屋から来店した女性は「奄美大島から宇宿の施設に入居した母が焼き芋が大好きで、近くに焼き芋屋さんがないかな…と探していたら、焼き芋ののぼりを見つけてびっくりしました!」と大感激。
焼き芋という多くの人に愛される商品のおかげで、思いがけないご縁がいくつも生まれています。
「初めてのおつかい」にぴったり!?
そんな中、これまでで最年少のお客様はご近所に住むMちゃん(5歳)。
実はMちゃんは先日、妹と二人で〝初めてのおつかい〟に挑戦。「ドキドキしたけど、すごく楽しかった!」ということで、「今度は一人で行ってみたい」と2回目はたった一人でお店に来てくれたのです。
「シルクスイートとあんのういもをください!」
お財布を握り締めながら買いたいお芋の品種を一生懸命伝えてくれる姿に、私の方がウルウル…。
お芋を渡したらすごく嬉しそうな表情に変わったので、「うわあ、頑張ったね」と二人でハイタッチ。喜びを分かち合いました。
その後、Mちゃんのママと話す機会がありました。
「初めてのおつかいをさせたいと思ってたけど、ハードルが高くて諦めていたんです。でも焼き芋屋さんなら大丈夫かな?と思って『やってみる?』と娘に聞いたら『やりたい』と言うので実現しました」
そういえば、私たちの子どもの頃はどの街にも小さな駄菓子屋さんがあって、小銭を持って子どもだけで出かけていたものでした。でも最近は幼い子どもが出かけられるお店ってなかなかないですよね。
そんなご時世に「焼き芋屋さんだったら〝初めてのおつかい〟にいいかも!」と考えてもらえたことは本当にありがたいこと。軒先のお店でよかったと思うと同時に、これからも子どもたちが気軽に行きたくなるお店でありたいと思える出来事でした。
うちの子にも初めてのおつかいをさせてみたいー。そんなリクエスト、いつでも誰でも大歓迎です。
Instagram kamadoyakiimo_hopp